前兆情報把握
「前兆情報」把握のしくみ
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国土地理院が
電子基準点観測データを
日々公開(2002年から) -
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弊社パートナーの
地殻変動監視チームが
このデータを解析 -
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独自の解析により
大地震の確実な捉把と
犠牲者の削減を!
国土地理院が電子基準点観測データを日々公開
阪神・淡路大震災を契機として、国土地理院は「測量の精度向上と地震・火山噴火予知の基礎データの把握」を目的として、全国約1300か所に「電子基準点」を設置。これとGPS等の測位衛星を組み合わせて得られる、各「電子基準点」の日々の位置情報(X、Y、Z)を解析し、全世界に無料で公開しています。
弊社パートナーの地殻変動監視チームがこのデータを解析
弊社のパートナーで、専門家から構成される「地殻変動監視チーム」 では、この日々の位置情報をベースに、「地殻変動監視システム」(MSCM Monitoring System of Crustal Movements)を運用し、
- 地球重心を原点として、各電子基準点のXYZ毎の日々の変化を解析。これをもとに、基準点毎の地殻の安定変動幅を把握(この安定幅からのはみ出し/変位速度に変化があった場合にアラームとなる)。
- 様々なノイズ(積雪、豪雨、磁気嵐等)の日々の除去。
- 一般にも容易に理解可能な表示方法の開発。
(XYZの3軸の異常変動は●、2軸●、1軸は●と表示)
を行い、例1、例2のような実用的なアウトプットが入手可能となったのです。
(『地震予知の絶望と希望』佐藤義孝著を参照下さい)
独自の解析により大地震の確実な捉把と日々の安心の共有を!
全ての地震をアラームの対象とはしていません!
地震国日本では、震度1以上の有感地震は年間1000~2000回発生しており、これらの地震の「前兆情報」を全て把握することよりも、人的な犠牲が大きいM6.5程度以上の大きな地震の「前兆情報」を確実に把握・配信することが重要と考えております。
私共の地殻変動監視システムでは②の安定変動幅からの逸脱状況を判定し「大地震」の有無を毎週の解析結果として配信しております。
したがって、「大地震」は通常ほとんど発生しないことから、毎週の配信は「異常なし」となりますが、この何も起こっていないことの大切さを共有したいと思っています。
「地震前兆情報」を必要としている方々に
地震発生の「日時」、「場所」、「規模」を精度高く予測すること(=地震の予知)は現在の科学的知見では困難であるとされています。(気象庁HP)
従って「前兆情報」はいわゆる「地震予知」のレベルには達していません。
しかし、この「前兆情報」把握により地震の「切迫性」つまり「この地域には近々大きな地震が起きる切迫状況にあるかないか」の知見が得られたことは大きな前進と言えましょう。
しかし、「電子基準点」は地表に立てられた高さ5mのピラー(柱)ですので、震源が深い場合(数十キロ以上)或いは本土から遥かに離れた場所の地震については精度が低くなります。一方、これまでにこのような地震で、おおきな被害が発生したことは有りません。
そして、「地震前兆情報」を必要としている方々。
- とにかく「地震」が怖い方、嫌いな方
- 突然の「大地震」、「津波」から自力で避難することが困難な方
- 超高層ビルの勤務者、管理者。
超高層マンションや耐震不足の建物(2000年6月以前の建築で耐震補強なし)にお住まい方 - 高所作業、地下作業、高速運転業務、高度医療業務、高熱環境作業等に日常的に従事する方
- 火山噴火、原発、津波等の避難・警戒区域に住んでおられる方
- 国・地方自治体、マスコミ、学校、病院、電気・ガス・通信等のインフラ関連事業者等の災害関連部署の方
等の皆様方は“突然の地震”では思うような対応が出来ませんので、特にこの「前兆情報」をご紹介したいのです。
この「前兆情報」をもとにした様々な行動で、地震・津波災害の犠牲者が一人でも少なくなることを願っております。
本来このような情報は天気予報と同じように、国が無料で提供すべきものと考えますが、その日が来るまで皆様のご協力をお願い致します。